女優前田敦子(22)が、映画では初めてコメディエンヌに挑戦することが19日、分かった。主演映画「もらとりあむタマ子」(山下敦弘監督、11月23日公開)で、仕事もせずに自堕落生活を送る女性を演じる。今回はイメージを覆す設定で新境地となりそう。10月の韓国・釜山映画祭への出品も決まり、前田も上映会に出席する予定だ。
実家でゴロゴロ、食っちゃ寝の繰り返し、仕事どころか外へもろくに出ない。前田が演じるのは、定職にも就かず、ダラダラと無気力に日々を過ごす女性だ。ボサボサ頭で毎日ほとんどをジャージー姿で過ごす。家事も手伝わず、カレーライスやアイスキャンディーを食べまくる。見たことのない前田の姿がスクリーンに次々と映し出される。前田は役柄について「別に特殊な女の子ではなく、実は誰もが持っている気持ちの一部なんじゃないかなと思う。どこか共感してしまうところがあります」と話す。AKB48時代と大きくかけ離れたイメージで新境地を切り開く。
実は自ら世界観をつくり上げた作品だ。昨年11月からCS放送の音楽専門チャンネル「MUSIC
ON!TV」でシリーズ放送された番組PRスポット映像が発端となっている。面白くないことがあると、すぐに逆ギレするキャラクター「タマ子」を好演。コミカルでどこか憎めない演技がジワジワと話題を呼んでドラマ制作が決定。今年4月に30分間の作品が放送され、これも反響が大きかった。書き下ろしの脚本による映画製作が決まり、タマ子がちょっとした1歩を踏み出すまでを描いている。
撮影は既に終え、完成している。映画「苦役列車」のヒロインに前田を起用した山下監督がメガホンをとった。同監督は「短編のテレビ放送だった企画から、劇場公開作品という形へ作品が変化していった。その理由は何か?
答えは簡単。それはあっちゃんが素晴らしかったから!」と話している。
10月の釜山映画祭で「アジア映画の窓」部門に出品されることが決まった。現地で行われる上映会には前田も駆け付ける予定だ。山下監督は「海外の目から見たタマ子がどう受け入れられるのか今から楽しみ」。前田も「出品されることが決まったと聞いて、さらに喜びが増しました」と、レッドカーペットセレモニーを楽しみにしている。




