Jリーグ新記録で08年シーズンを締めくくる。大分が6日の名古屋戦(九石ド)で歴代最少失点記録を塗り替える。ここまでリーグ戦33試合で24失点。1試合平均失点0・73点は、過去最少失点の0・82(06と07年の浦和)を上回るペースだ。3失点でも更新となるが、DF森重は「毎試合、点をやらないと思っている。今回もそれが大事。自分たちのやるべきことをやれば結果はついてくる」。自らのJ1通算50試合目も飾る完封勝利を誓う。

 右足小指骨折のMFホベルト、左ひざ故障のDF深谷を欠く守備陣だが「前回の柏戦で自信を取り戻した」(森重)と不安はない。3位以内のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得る3点差以上での勝利のためにも、1点も取られるわけにはいかない。

 シャムスカ監督もブラジルのことわざを持ち出し「黄金のカギで扉を閉めたい」と有終の美を誓う。今季唯一、3-0で勝利したナビスコ杯新潟戦でも得点している森重は「点も狙っていきたい」とゴールも宣言。チャンスを残すACL出場には、Jリーグ公式戦無敗神話の森重弾とJ記録更新の完封勝利が欠かせない。【村田義治】