「投手戦」を制したチームが、静岡ダービーを制す!?

 19日に磐田戦を控えたJ1清水は、ベテランコンビで「勝利の方程式」を完成させる。最近2試合で、MF伊東輝悦(34)とマルコス・パウロ(31)が試合終盤に“クローザー”として交代出場し連続完封勝利中。

 伊東とパウロが3戦連続の“セーブポイント”を狙う。ここ2試合は1点リードの試合終盤に投入され、冷静な試合運びで「逃げ切り勝利」に貢献してきた。長谷川監督は「(野球の)クローザーやセットアッパーみたいな感じ」と、起用の意図を説明し「ベンチとしては、そういうのがあると安心して見ていられる」と2人に信頼を寄せる。

 5日の神戸戦で連続先発出場記録が110試合で途絶えた伊東は、新たな“職場”でも存在感を発揮している。「役割が、はっきりした仕事。点を取りに行くよりは、よっぽど楽かな」と、J1最多の442試合に出場中のベテランは、さらり話す。元ブラジル代表のパウロも「クローザー?

 巨人では、クルーンだよね」と陽気に話した。

 伊東は、前日まで左ひざ上の違和感で別メニュー調整だったが、この日の非公開練習後は「もう、やれる状態。大丈夫だと思う」と試合に間に合わせた。パウロも「監督の指示をピッチでどう表現するかが大事。与えられた仕事をきっちりやる」と、シャットアウトを誓った。磐田攻撃陣の前に立ちはだかる2人の“クローザー”が、清水式勝利の方程式を完結させる。【為田聡史】