<J1:横浜2-1大分>◇第11節◇9日◇九石ド

 チームワーストを更新する8連敗となった大分が、シャムスカ監督(43)と“心中”する。ホームで1-2と横浜に、今季5度目の逆転負け。それでも原靖強化部長(42)は「(監督交代は)考えていない。選手とのコミュニケーションも問題ないし、まだ全然大丈夫」と話し、05年9月の就任以来、残留争いを何度も乗り越えて、昨年のナビスコ杯優勝にまで導いた「シャムスカ・マジック」に期待した。

 負けても見せ場はつくった。ケガでFW不在の中、抜てきされたMF金崎と高橋の急造2トップが奮闘した。前半16分には金崎の中央からの浮き球パスを高橋がMFエジミウソンにパス。ゴール左隅への先制点につながった。初先発のMF宮沢の動きもまずまずで、シャムスカ監督は「負けは残念だが、いい試合ができた。前線が動けており、収穫があった」と振り返った。

 だが、攻守の要エジミウソンが前半38分に左足太もも裏を痛めるアクシデントで、次節出場は厳しくなった。昨季のレギュラー11人中5人がケガで戦線離脱する異常事態に原強化部長は「取るならレギュラークラスを取らないと。調査を進めているのは事実」とFWを中心とする補強に言及した。