怖がるな!

 恐れず、攻め上がれ!

 28日の名古屋戦で、勝てば自力でJ1残留が決まる山形が25日の練習で、攻撃意識を徹底的に高めた。これまでのミニゲームは、先発ツートップを組む古橋達弥(29)と長谷川悠(22)を別グループに分けていた。だがこの日は、6本(各4分)行ったすべてで同組に配置。小林監督は「前の選手を信じて(後方から)飛び込んでいく迫力が必要だと思う」と攻撃の意識を促した。

 長谷川-古橋の「ハセフル」コンビ率いるチームが、圧倒的に相手を攻め込み続けた。ハーフコートで8対8(GK含まず)に分かれ、攻撃の軸「ハセフル」だけは固定。MF、DFを繰り返し入れ替えたのには、小林監督のある狙いがあった。

 小林監督

 (後方からの)思い切ったシュートや飛び出すタイミング、トップへのサポートとか、攻撃面の迫力が必要だと思う。前を信じてやって欲しい。

 「ハセフル」組は、後方からボールを前線に預けては積極的に駆け上がり、あるいは、パスをつなぎポジションチェンジを繰り返しゴールを決め続けた。公式戦3試合連続無得点中と、低調な攻撃の活性化を狙った指揮官は「ハセとフルが前にいた方は、後方の6枚の(攻撃)イメージが全然、違った」と、笑顔を見せた。

 「受けてもボールを取られると思うと、後ろが上がって来れないから」という古橋は何度、囲まれても必死にキープした。公式戦で相手マークが集中する長谷川は「逆にそれを利用して、誰かが決めてもチームのためになる」と、名古屋戦での“つぶれ役”も覚悟。後方支援を呼び込むために、互いの位置関係や動きを確認し合った。

 勝てば残留というチャンスを、初体験の重圧も影響し2度、逃した山形。古橋は「急にうまくならないし残り2試合しかないから、自分たちで決めるっていうのが大事」と、仲間に強気の姿勢を求めた。攻めの姿勢が植え付けられたかの答えは、10月24日(リーグ柏戦)以来、1カ月以上もごぶさたのゴールで出す。【山崎安昭】