Jリーグ鬼武健二チェアマン(70)が18日、観客による人種差別発言に関し、浦和に徹底的な調査を命じたことを明かした。15日の仙台戦(宮城ス)で引き分けた際、浦和サポーターとみられる観客がペットボトルを投げ込み、仙台の外国人選手に対して差別的な発言をしたという報告があった。鬼武チェアマンは「すでに調査にかかっており、近いうちに詳しい報告がくるだろう。あってはならないこと。報告の内容によっては、それなりの処置を取る」と、厳しい姿勢を見せた。

 浦和に対しては、サポーターと話し合う場を持ち、発言者を特定するよう指示した。スタッフが発言を聞いたという仙台に対しても、さらに詳しい状況を説明するよう求めた。羽生事務局長は「人種差別は決して軽視できない。シーズン前にもチェアマンが各クラブに通達を出しているし、今後も再発防止を徹底する」と語った。