磐田の次期監督に、ロンドン五輪男子代表監督の関塚隆氏(52)の就任が決定的になった。15日のナビスコ杯の横浜-磐田戦(ニッパ球)に訪れると、スタッフの案内を受け、スタンド上段の部屋に入った。メンバー表を手にメモをしながら戦況を見詰め、終始、手を動かしながらピッチに熱視線を送った。関係者によると、既に最終交渉に入っており、正式就任まで秒読み段階にあるという。

 テレビ解説を務めた11日の柏戦に続き、2試合連続の視察となった。そんな中、磐田は後半に3失点して惨敗。DF伊野波が右肩を痛め、途中退場するアクシデントもあったが、2戦連続ノーゴール。点が取れない、守り切れないという悪循環に陥っている。五輪で日本を44年ぶりのベスト4に導いた知将に、名門再建という重責が託されそうだ。