清水GK山本海人(26)が「リベンジ」に燃える。12日、次戦神戸戦(15日=ホームズ)へ向け、約1時間半の調整を行った。ミニゲームなどの全体練習を終えると、山本海は1人淡々とインサイドキックの練習を繰り返した。無意識に行った居残り練習は“あの時”の教訓から習慣になっているのかもしれない。
5月14日神戸戦。開幕から6戦連続先発でピッチに立った山本海だったが、痛恨の失態を犯した。「監督から、あんなに怒られたのは自分のサッカー人生の中でも初めてでした」。味方のバックパスを相手FWに渡してしまい、先制点を献上。そこから大量5失点を食らい、ゴトビ監督からは「小学生以下のプレーだ」と、厳しく叱責(しっせき)された。
次の試合から守護神の座をGK碓井に奪われ、大きな屈辱を味わった。それでも「今、思えば自分に火がついたきっかけだったかもしれない」と、8月中旬から再び定位置を奪回。苦い思い出を胸にリベンジの時を待ってきた。
「恩返しと、見返したい気持ちと半々ですね。今は、判断にも余裕が出てきたし、自分に自信を持てるようになってきた」と、ひと回り成長した姿を因縁の相手の前で披露するつもりだ。「過信にならないように、謙虚に行きます」。山本海がニヤリと笑った。【為田聡史】



