今日15日、リーグ15位の浦和と14位の大宮が対戦する「さいたまダービー」(埼玉)が行われる。両チームともにJ2降格圏内に限りなく近い順位に低迷中。ダービーで負ければ降格圏に突入する可能性がある「J1生き残りダービー」でもある。この負けられない一戦に、浦和はA代表デビューを果たしたFW原口元気(20)が、代表で得た自信を武器に高速ドリブルを仕掛ける。一方の大宮は、U-22(22歳以下)日本代表MF東慶悟(21)が同代表で習得した1対1での勝負強さで、浦和撃破を狙う。

 代表帰りのエースが、4年連続ホームで勝ち星のない「さいたまダービー」で主役になる。チームはこの日、さいたま市内で非公開練習。12日に合流したFW原口は「代表でいろいろなものを吸収してきたつもり。結果を残して、勝利につなげたい」と言った。

 8月までにチーム最多の8得点も9月以降は無得点。シーズン当初から出場を続け、U-22代表とA代表、疲労はたまっていった。ドリブルで左サイドを縦に挑むが突破できず、ボールを下げる場面もあった。しかし、7日ベトナム戦で念願のA代表デビュー。心身ともに磨きをかけてきた。

 原口

 代表でも自分(のプレー)を出せるようになった。代表で出せるということは、どこでも出せるということ。自分らしくできると思う。

 今季、大宮との公式戦全4試合で2得点。その原口がダービーの際に「負けたくない相手」としたのがU-22代表チームメートの大宮MF東だ。

 連係でのプレーを得意とする東も今年、厳しい試合が続くロンドン五輪予選を通じて「個」を伸ばした。引いて守るアジア各国との接戦で、個での打開を感じた。浦和も個人技にすぐれた選手がそろう。

 東

 1対1の場面では絶対に負けないという気持ちでプレーしたい。残留へ、絶対に負けられない試合。だからゴールも決めたい。

 どちらかのチームがJ2降格すると実現しない「さいたまダービー」。若き両エースがチームのために意気込む。日本サッカー界の将来を担う逸材がぶつかり合う。【保坂恭子】