<J1:大分0-2C大阪>◇第28節◇5日◇大銀ド

 最下位大分はC大阪に敗れ、6試合を残して1年でのJ2降格が決まった。

 大分の2度目の降格が決まった。昨年J2の6位で昇格プレーオフを制してからわずか1年。約1万1000人が詰めかけた本拠地で、再び悪夢の瞬間が訪れた。負ければ降格が決まる一戦でC大阪に完敗、そして6連敗。ホームで未勝利試合数が14と伸び、札幌の歴代ワースト3位にも並んだ。選手はぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。

 一部サポーターからは「お前ら戦ってるのか」と罵声を浴びせられた。FW森島康仁(26)は悔し涙が止まらない。「J1からすぐJ2に落とし申し訳ない」。09年降格時の主将、元日本代表FW高松大樹(32)も「J1で旋風を起こしたかったのに残念…」と唇をかんだ。

 またしてもリーグワースト失点の守備網が崩壊した。C大阪の速いパスサッカーに翻弄(ほんろう)され2失点。後半はFW高松、MF梶山ら攻撃的選手を3人投入も不発に終わった。今季は個々のレベルを向上させた「全員攻撃全員守備」を目指した。だが開幕から11戦未勝利(3分け8敗)。その後もわずか1勝と“債務”を増やし続けた。3年目の田坂和昭監督(42)は「結果に結びつけられなかった私の責任。会社とも協議し、責任の取り方を示さないといけないと思っている」とシーズン後の辞任を示唆した。

 大分は14年度末までに債務超過を解消しなければJリーグのクラブライセンスを失うが、いまだ約6億円の債務超過額が残る。今後は増資などでの解消を目指すが、J2降格で収入減は必至。青野社長は「(降格は)追い風でないのは事実」と話しており、業績悪化で計画が頓挫すればライセンス剥奪どころか、再び経営危機に見舞われる可能性もある。さらなる緊縮財政で戦力ダウンは免れず、再度のJ1復帰へ今は何も見えてこない。【菊川光一】

 ▼大分の降格

 ワースト2位のスピード降格。残り6試合での決定は、昨年史上最速降格した札幌の残り7試合に次ぐ。99年のJリーグ2部制導入以降、降格クラブの年間ワースト勝利数は10年湘南の3勝。現在1勝の大分は、このまま終えれば不名誉記録を更新する。