<天皇杯:浦和2-3山形>◇16日◇3回戦◇駒場

 浦和のFW邦本宜裕(16)がJ2山形戦で16歳8日のクラブ史上最年少公式戦出場を果たし、初ゴールも決めた。試合は2-3で敗れた。

 浦和の新星が鮮烈なデビューを果たした。1-1の後半20分、ユース所属のFW邦本が出場すると、同31分には左足でトップチーム初ゴールを決めた。16歳8日は、FWエスクデロの持つクラブの公式戦最年少出場(16歳8カ月20日)、最年少得点(17歳6カ月28日)記録を更新した。

 出場直後から高い技術を披露。フワリと浮かせるパスを前線に通すと、スタンドからどよめきが起こった。初ゴールは「思い通りのシュート。うれしかった」。20年東京五輪世代のエース候補に、ペトロビッチ監督も「将来的に面白い選手」と期待する。主力温存で敗れ、3冠の可能性は消滅したが、次世代エースが大きな1歩を踏み出した。

 ◆年少ゴール記録

 16歳の浦和FW邦本が、トップチームの公式戦で初出場初ゴール。J2山形との天皇杯でのゴールだが、16歳8日での得点は、J1リーグ戦なら、東京VのFW森本貴幸(現千葉)の15歳11カ月28日(04年5月5日市原戦)に次ぐ歴代2位に相当する年少記録。浦和のJ1最年少得点記録は、FW原口元気の17歳11カ月3日(09年4月12日名古屋戦)。