<J1:磐田3-1大分>◇第34節◇7日◇ヤマハ
J2降格が決まっている磐田が大分を逆転で下し、ホーム最終節を勝利で飾った。新スタジアムでのリーグ戦初白星となり、チームとしても9月13日の柏戦以来、約3カ月ぶりに勝ち点3を獲得した。同じくJ2に降格する大分に18本のシュートを放ち圧倒した。試合後のセレモニーでは、MF山田大記(24)が「悔しい気持ちを必ずJ2の舞台にぶつけて、1年で帰ってきたい」と、1年間応援してくれたサポーターに向けて決意を語った。
今季最終試合で、イレブンは呪縛から解放されたようにのびのびとプレーした。最後の指揮となった関塚隆監督(53)は「8試合勝てていなかったので流れを変えたいと思った」とGK川口能活(38)を10試合ぶりに先発起用。さらに「試合に勝つために必要な選手を選んだ」と、エースFW前田遼一(32)を今季初のベンチ外とした。
前半18分、相手にカウンターからワンチャンスを決められ先制された。4試合連続無得点が続く攻撃陣にとって重い1点に思えたが、この日の磐田は前への気持ちを持ち続けた。前半ロスタイムにCKからFW山崎亮平(24)のゴールで追いつくと、後半は人もボールも動く理想のサッカーで圧倒。7本のシュートで2得点の山崎は「もっと決められるシーンはあった」と反省も「今季は悪い流れの中で断ち切れなかった。来年はリーグは長い。もっとチームのために精度を上げていかないと」と振り返った。来季については「まだ分からない」としていたが、横浜が山崎のスピードと突破力を評価し、獲得に乗り出している。
川口も後半の相手FW森島康仁との1対1の大ピンチを体を張ってセーブし勝利に貢献した。「今までは先制されると後ろ向きになっていたけど、今日は点を取られても取り返す気持ちが出ていた」。8月末の甲府戦以来、リーグでの先発はなかったが「僕自身、出られない状況の中で辛抱強く練習を続けて、最後に出番のチャンスをもらって勝ちたいという思いが強かった」と胸の内を明かした。
試合後は高比良慶朗社長、関塚監督、山田があいさつに立った。山田は「悔しい気持ちを必ずJ2の舞台にぶつけて1年で戻ってきたい」と決意を語ると、サポーターから拍手が起こった。新監督には、元メキシコ代表監督のヘスス・ラミレス氏(56)と交渉を続けており、近日中の発表を目指している。有終の美を飾ったジュビロは、J2からの再起を目指す。【岩田千代巳】



