サッカー選手にはさまざまなニックネームがある。「王様」といえばペレだし、ゴッドハンド(神の手)と言われればマラドーナのことだと、すぐ分かる。

 小柄なメッシ(バルセロナ)はノミを意味する「プルガ」と呼ばれ、トッティは39歳のいいおっさんになっても「ローマの王子様」だ。バロテリ(リバプール)やカッサーノ(サンプドリア)も永遠の「問題児」だろう。

 そんな中、「エル・フィデオ(スペイン語で麺の意味)」という愛称を持つ選手がいる。パリサンジェルマンのアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリア(28)だ。

 線の細さからついたニックネームだが、スポーツ選手にとって線が細いということはあまり良いことではないようだ。ロイター通信が「アルゼンチンの“麺”ことディマリアが、またもろさに泣いた」と報じている。

 ディマリアは現在開催中の南米選手権において、初戦のチリ戦で大活躍。1ゴール1アシストを直前に亡くなった祖母へささげた。

 だが5-0で勝利した2戦目のパナマ戦で右の股関節を負傷。アルゼンチン協会の声明によると内転筋に小さな損傷が見られ、同国が26日の決勝戦まで進まないかぎり、今大会はもうプレーしない可能性が高いという。

 ディマリアは14年W杯ブラジル大会でも太もものケガのために準決勝、決勝を欠場。昨年の南米選手権決勝・チリ戦では太もも裏を故障し、前半29分にピッチを退いている。

 米大リーグ・マーリンズのイチローが言うように、人間には持って生まれた体のバランスがあり、むやみやたらと筋トレで体重を増やせばコンディションが良くなるというわけではない。

 だがケガが多いのには食生活なども含めて何か理由があるはず。麺のようにか細い体であっても、せめてしなやかでコシのある麺にならなければ、自慢の攻撃力をクラブや代表で生かすことはできないだろう。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)