ローマのオランダ代表MFケビン・ストロートマン(26)が、4日のラツィオとの“ローマダービー”の試合中、相手選手に飲みかけの水を引っかけた上、仕返しに襟を引っ張られた際、大げさに倒れたことで2試合の出場停止処分を受けると、7日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 ストロートマンは、ラツィオ戦の後半19分に先制ゴールを決めた。その後、喜びながらピッチに戻ろうとした同21分、ピッチ脇でアップしていたラツィオMFダニロ・カタルディに、飲みかけのペットボトルの水をかけた。怒ったカタルディに後ろから襟を引っ張られると、大げさに頭を押さえ込んで前に倒れた。

 この一幕で、カタルディは一発レッドで退場となったが、ビデオ判定の結果、ストロートマンもシュミレーションをしたとして2試合の出場停止処分となった。ラツィオには2-0勝利に大きく貢献しながら、12日の3位ACミランとの2位3位直接対決、17日の首位ユベントスとの天王山と、大事な2試合の欠場を余儀なくされる。

 ローマの関係者は「ミランとユベントスとの対戦を前にこの処分は心外だ」として上訴する意向を示唆した。ストロートマンは、カタルディに水をかけたことをきっかけに、チームの今季の戦いに大きな水を差す可能性が出てきた。(波平千種通信員)