右膝の負傷からの復帰を目指す、シャルケDF内田篤人(28)が7日、8日(日本時間9日)の欧州リーグ1次リーグ最終節ザルツブルク戦(アウェー)の遠征メンバーに入り、オーストリアに向けて出発した。シャルケが公式サイトで発表した。

 内田がザルツブルク戦に出場すれば、2015年3月10日の欧州チャンピオンズリーグ・Rマドリード戦(4-3で勝利)以来、1年9カ月ぶりの公式戦出場となる。公式サイトは「ザルツブルクでは、内田篤人がカムバックを果たすかもしれない。長らく膝蓋腱の負傷に悩まされていたが、数週間前にチームトレーニングに復帰を果たした。そして今回、ヨーロッパリーグのグループステージ最終節のメンバーに入り、チームと共にアウェイの地に向かって出発した」(原文のまま)と紹介した。

 内田は、出発前の7日午前中に本拠地のゲルゼンキルヘンで行われた、最終練習に参加し、シャルケの公式フェイスブックには、内田の写真と動画が掲載された。内田は列の最後尾で足の感触を確かめるように走り、ボールを使った4対2のトレーニングやヘディング練習、右からクロスを上げる練習も行った。バインツィール監督も「彼が同行できれば、全員にとって非常にうれしい」と語っており、メンバー入りに期待がかかる。

 内田は11月10日に、欧州リーグの選手リストに入ったとドイツ紙ビルトが報じていた。内田はホームで行われた11月24日の欧州リーグ・ニース戦ではベンチ外だったが、取材に応じ「今日、実は(出場を)狙ってたんだけどね。いつも狙ってるんだけど。そんな感じで過ごしてますよ、僕は。ドクターのサインもらって、俺もサインして。心電図とか心臓がちゃんと動いてるかとかの(メディカル)チェックを先週やったから、それでたぶんクリアなんだよね。一応ブンデスで試合に出られる準備は、書類上は整った」などと、近日中の復帰に意欲を見せていた。

 ザルツブルクには、リオ五輪日本代表MF南野拓実(21)が所属する。南野は11月30日のオーストリア・ウィーンとのリーグ戦で今季3点目のゴールを決めており、内田との日本人対決に期待がふくらむ