米メジャーリーグサッカーのシアトル・サウンダーズに電撃的に移籍する可能性が高まったACミランの日本代表FW本田圭佑(30)について25日、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトが電子版で「シアトルは本田と個人合意に達したようだ」と報じた。あとは、3月に新たにクラブの経営権を取得する見込みの中国資本が、この移籍を許可するかどうか。最大のハードルはこの点のようだ。同紙によれば新体制への移行は3月初め。MLSの開幕も3月3日で、決着は3月上旬とみられる。

 同紙も含めたイタリアのメディアは、ミランのガリアーニ副会長の「本田は6月までミランに残る」という発言を伝えてはいるが、経営陣の交代があるため、名物副会長の発言の有効性も微妙なところ。この日、ACミランの関係者は「現時点では、何も言うことはできない」と否定も肯定もしなかった。

 本田とミランとの契約はこの夏まで残っているが、半年を切っていること、14年に移籍金ゼロで加入していることなどから、移籍金はほとんど問題とならないとみられる。本田のMLSへの電撃移籍は、大詰めを迎えようとしている。