マラソン3度目の高宮祐樹(28=ヤクルト)が、日本人トップの8位に入った。自己記録2時間15分38秒だった28歳は、終盤に服部ら大学生を抜いた。「腕時計を見ても(ゴールタイムの)計算苦手なんで、わかんねーから前を追っていこうと思った。ゴールしてから順位に気づいた」とびっくり。2時間10分57秒と物足りないタイムだけに、代表候補となっても「ちょっと自信ないんで…。リオなんて恐れ多くて。(先頭集団の外国人選手と)レベルが違うので」と恐縮した。

 昨年12月の福岡国際は、日本人1位の佐々木が2時間8分56秒、同2位の高田が2時間10分55秒。高宮のタイムは2人を下回っている。サブテン(2時間10分以内)の経験もなく、レース前の目標は2時間12分台で走ることだった。「しっかり休んで、トラックシーズンが始まるので頑張っていきたい」と笑った。