来夏の世界選手権ロンドン大会代表選考を兼ねたさいたま国際マラソン(11月13日)の記者会見が27日、さいたま市内で行われた。

 昨年の第1回大会で日本人最高の2位に入った吉田香織(35=TEAM R×L)は「(前回大会は)タイムが及ばず、リオ五輪に行けなかった。昨年は走る前に五輪を意識していませんでしたが、意外と世界を目指すポジションにいられているんだな感じられた。今年は世界陸上を視野に入れてレースをしていけたらと思う。自分の殻を破っていくようなレースができたら」と意気込んだ。昨年は2分59秒の差をつけられて届かなかった優勝を目標に掲げて「トランプさんのように勝利しても、祝福されないのも寂しいので、しっかりと内容のあるレースをできたら」と米大統領選にかけて、笑いを誘った。

 いわばヒラリー・クリントン氏のような、優勝への“対立候補”はエチオピアのアマネ・ゴベナ(34)。自己記録2時間21分51秒を持つゴベナは「この大会に向けてトレーニングをしっかり積んできた。健康状態は非常に良好。私たちの国は今は寒くなく、太陽が照り付けている。日本は寒いですが、当日の気象条件がよければ、素晴らしい走りができる。自分の記録を更新したい」と話した。