<陸上:織田記念国際>◇初日◇28日◇広島ビッグアーチ

 男子5000メートルは非グランプリ種目のためトップ選手の参加は少なかったが、日本記録保持者の松宮隆行(32=コニカミノルタ)が13分42秒67で日本人トップの3位に。北京五輪は5000メートルと1万メートルの代表だったが、近年はマラソンに力を注いできた。

 だが、2月の東京マラソンで2時間9分28秒の自己新で走ったものの代表の座は逃した。年齢的にもそろそろ、という年代。双子の弟の祐行は、指導者の道も視野に他チームに移籍した。

 しかし今回、年間を通じてマラソン寄りの練習をしながらも13分40秒強のタイムで走ったことは評価できる。本人のモチベーションも下がっていない。「来年のモスクワ世界陸上が目標。12月の福岡国際マラソンで2時間8分30秒を切って日本人1位になりたい。少しずつ段階を上げていければマラソンの日本記録も…」

 元トラック王者が、マラソンで再び輝くか。