<陸上:ダイヤモンドリーグ第12戦:バーミンガムグランプリ>◇26日◇バーミンガム

 男子400メートルは33歳のアンジェロ・テイラー(アメリカ)が44秒93のシーズンベストで優勝。18歳のルグーリン・サントス(ドミニカ共和国)を0・03秒差で破ってロンドン五輪の悔しさを晴らした。

 テイラーはシドニーと北京の400メートル障害金メダリスト。400メートルでも世界陸上でメダルを取ったことがある。ロンドン五輪の400メートル障害は5位に終わったが、400メートルの走力を買われて4×400メートルリレーのアンカーに起用された。ところがフィニッシュ前40~50メートルでバハマに抜かれ、ロス五輪以来続いていたこの種目のアメリカの連勝を“7”で止めてしまった。

 サントスはロンドン五輪400メートル銀メダリストであり、バハマとは同じカリブ海の国の選手。前半でリードを奪って若い選手にプレッシャーをかけ、最後の直線で追い上げられながらも逃げ切った。

 「今日は自分の戦術が正確にできた。銀メダリストに勝てたことはうれしいし、この時期にシーズンベストを出せたのは余力があるということ」

 33歳は来季以降も現役を続けそうな雰囲気だった。