大学駅伝シーズン開幕を告げる出雲駅伝(8日午後1時5分号砲、6区間44・5キロ)の開会式が7日、島根・出雲市民会館で行われた。昨年に続く連覇が期待される総合力の東洋大、1万メートル28分台のスピードランナーをそろえる駒大、そして日本学生界のエース・大迫傑(3年)を擁する早大などが優勝候補。大黒柱・柏原が卒業したが、東洋大は設楽兄弟がエースに成長。1区に兄啓太、4区に弟悠太(ともに3年)を起用した酒井俊幸監督は「前半型のオーダー。昨年に続き優勝を狙う」と意気込んだ。昨年2位だった駒大は1区に撹上宏光(4年)を置き、エースの窪田忍(3年)をアンカーに起用。大八木弘明監督は「中村(匠吾=2年)の故障は痛いが、ほかの選手は順調。昨年以上の結果を出したい」と巻き返しに自信満々だ。この2強に食らいつく早大は、1区に大迫を置く定石通りの逃げ切り策。渡辺康幸監督は「2区(高田康暉=1年)が勝負。ここで10秒、どちらに転ぶか」と勝負のポイントを口にした。