<東京国体:陸上>◇5日◇味の素スタジアム

 成年男子400メートル障害は、8月の世界選手権モスクワ大会代表の岸本鷹幸(23=富士通、青森)が、49秒49で制した。

 社会人1年目の今季は、記録が伸びず悩み多きシーズンだった。法大時代から「ポスト為末」の期待をかけられているが、モスクワでは準決勝に進出するも、障害を越す際に足がハードルをはみ出し、バーより低い位置を通ったとして失格となった。

 それでも6月の日本選手権で3連覇するなど、第一人者としての意地は見せた。「ふがいないシーズンだったけど、青森県に貢献できて良かった」と胸をなで下ろした。雨中でのレースだったが「為末さんは土砂降りの中でも(世界選手権で)メダルを取った。言い訳にはできません」と自分への厳しさも見せた。