日本陸連は26日、東京・北区のナショナルトレーニングセンターで1泊2日の日程で開催されていた「U-19オリンピック育成競技者」の指導者を対象とした研修会の全日程を終了した。

 20年東京五輪に向けて強化を図る、全国のアスリート65人を指導する学校関係者らを集めた研修会。今回が初の試みで、来年以降も年1回のペースで、6年後の東京五輪で有望視される「ターゲットエージ」の指導者に、日本陸連の協会方針などを説明する。

 第1日の25日は、山崎一彦・強化育成部長を講師役に、既に発表されている東京五輪での目標数値「Target

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 2020」(金メダル1、メダル総数5、入賞者数7)に向けた取り組みに理解を求めた。

 ジュニアやユース世代による最近の国際大会での活躍を引き合いに、国際感覚を磨く必要性なども説いた。総体など「高校世代で収まるのはもったいない。将来を見据えていただければ」と山崎部長は話した。

 最終日のこの日は、日本陸上界で「タイム職人」と呼ばれる日本体育協会の森丘保典氏が、午前の講演で登壇。記録のピークが外国選手に比べ日本人は2年ほど早く到達すること、生まれ月と日本代表選手輩出数の関連性など、興味深いデータを示しながら講演していた。