男子やり投げの村上幸史(31=スズキ浜松AC)がロンドンに向け、ゴールデンGP川崎から再起をかける。09年の世界選手権で銅メダルを獲得。だが、昨年の世界舞台では80メートル台に届かず、屈辱の予選落ち。世界のメダリストのプライドをかけて立ち上がる。助走から一連の流れを大事にし、高い記録を何度でも投げられる「再現力」がテーマ。3投目までに82メートルのラインを超えるに主眼を置く。32歳のベテラン。今も五輪という夢を追える幸せを感じながら、1本、1本に集中する。