団体戦が行われ、日本男子が2連覇を飾った。決勝は、今大会で金メダル2つと躍進した韓国が相手。海老沼と永瀬が勝ち、2ー2で迎えた大将戦。団体戦要員だった王子谷が、大きな仕事を果たした。

 大将戦の経験が豊富な王子谷は「昔からこういう状況を与えてもらっているので、動揺はなかった」と言う。11年大会銅メダルの金成民を相手に熱戦を展開。互いにがっちりと組み合い、汗をしたたらせながら勝機を探る。中盤で恐れずに大外刈りを仕掛けた王子谷が優勢に立ち、2-1の指導差で激戦を制した。

 大会最終日に殊勲の金メダルに輝いた王子谷は「個人戦に出られない悔しさをぶつけた。自分の柔道を出し切れたと思う。リオ五輪までは焦らず、大会に一つ一つ勝っていくことで次へつながる」と、胸を張った。