女子はショートプログラム(SP)首位の宮原知子(18=関大)がフリーもトップの136・66点をマークし、合計206・75点で優勝した。今季のフリーは映画「スター・ウォーズ」など数曲を使い、宇宙をテーマにした挑戦作。初戦から高い演技点をマークし、表現の手応えをつかんだ。

 「スター・ウォーズ」のヒロイン、レイア姫をほうふつとさせる白い衣装に身を包み、150センチの宮原が体いっぱいに「宇宙」を表現した。何度も曲調が変わる音楽に合わせ、めりはりの利いた動きで滑りきると、大きな喝采を浴びた。「なんとか大きなミスなく終えることが出来て良かった」とほっとしたように笑みを浮かべた。

 昨季はショートプログラム(SP)でフラメンコダンサーを妖艶に演じ、表現力をぐっと高めた。さらに幅を広げるためフリーで選んだテーマが「宇宙」。「今までにないような表現で難しい」と話していたが、バレエの練習に加え、米国で3日間、モダンダンスの特訓を敢行。手をどう動かせば魅了できるか「前より分かるようになった」と成長を感じていた。

 この日表現面を示す演技点は66・64点。自己ベストをマークした昨季4大陸選手権とほぼ同じ評価をシーズン序盤から得た。浜田コーチも「(ジャッジの評価が)上がっている」と満足げだった。

 ジャンプの出来が悪く、全体の得点はふるわなかったが、それだけ伸びしろがあるということ。「まだまだ伸ばしていける部分があるのが分かった」とうれしそうに、次戦を見据えた。