男子バスケットボールの新プロリーグ「Bリーグ」が開幕した。昨季NBLの勝率1位のA東京と同bjリーグで最多4度の優勝を誇る琉球が激突。最後までシーソーゲームが続いたが、A東京が80-75で琉球に競り勝った。

 野球、サッカーに次ぐ第3のプロリーグが華やかに幕を開けた。コートは世界初の全面LEDを使用。得点者の顔が浮かび上がる。レーザー光線を駆使し、開幕ムードを盛り上げた。試合開始前にはBリーグの大河正明が「バスケットボールで日本を元気にしたい」と開会を宣言。

 試合開始のブザーがなると、20秒すぎにA東京のトロイ・ギレンウォーター(27=米国)が初得点を挙げた。第1Q(クオーター)はA東京が26-19と琉球にリードを奪った。第2Qに入ると琉球が反撃。開始から6連続得点を奪うと、一時は29-28と逆転した。だが中盤からA東京が盛り返し、再逆転。43-36と、第1Qと同じ7点差で、後半に折り返した。

 第3Q序盤、琉球は一時4点差まで詰めよったものの、逆転のチャンスを何度も逃す。A東京は要所で3ポイントシュートを決め、一気に点差を引き離す。第3Qは64-51と13点差をつけて終わる。

 琉球もbjリーグ最多4度優勝の意地がある。第4Q残り5分53秒、アンソニー・マクヘンリー(33=米国)がBリーグ初のダンクシュートを決めると、勢いに乗る。残り4分47秒、岸本隆一(26)の3ポイントシュートで72-68と、再度4点差まで詰め寄った。その後、A東京が引き離すも、残り1分32秒、岸本が再び3ポイントシュートを決めて3点差。ギリギリまで勝負のわからない展開に、9132人の観衆は盛り上がる。最後はA東京が粘り切って80-75で琉球を下して、歴史的Bリーグ初勝利を飾った。

 A東京の伊藤拓摩ヘッドコーチは「勝ち負け以上の試合だった。見ている人をワクワクさせる試合ができた。満員のコートに立つとうれしくなるし、バスケットが盛り上がるよう選手とともに頑張ります」と話していた。