柔道女子48キロ級で世界選手権2連覇の実績を持つ浅見八瑠奈(28=コマツ)が8日、故郷の愛媛県代表で出場した岩手県久慈市での国体終了後、現役引退を表明した。

 9月に全日本柔道連盟に強化指定辞退届を提出していた。今後は未定。

 試合後は大粒の涙を流し「いい思いも、苦しい思いもした。全てがいい経験だった。やり切ったので悔いはない」と述べた。

 浅見は愛媛・新田高時代から頭角を現し、山梨学院大4年の2010年世界選手権で初優勝。翌11年も制して12年ロンドン五輪代表入りが有力視されたが、最終選考会で1回戦敗退して逃した。

 世界選手権は13年、15年と準優勝。リオデジャネイロ五輪出場を目指したが、最終選考会は1回戦で敗れ、かなわなかった。