柔道男子日本代表の井上康生監督(38)が14日、都内でテレビ東京系「柔道グランドスラム東京2016」(12月2~4日放送)の記者会見に出席し、同局の秋元玲奈アナウンサー(31)に厳しいツッコミを入れた。

 現役時代をほうふつとさせるキレのある“返し技”だった。同番組のキャスターを務める秋元アナが「今年の注目選手」にリオデジャネイロ五輪女子48キロ級銅メダリストの近藤亜美の名前を挙げると、井上監督が「男子の名前が挙がらず非常に残念…。昨年は(男子73キロ級の)大野(将平)の名前を挙げてくれて、それを機に大野の柔道が切り開かれたんです」と悔しそうに返した。

 それを聞いた秋元アナは、柔道界期待の高校生である、男子100キロ級の飯田健太郎(18)の名前を挙げた。「すごく堂々として背が高くて、かわいらしい顔のイケメン。これから女性の間ですごく人気が出てくると思います」。全日本ジュニア体重別選手権で2連覇した飯田は、昨日の講道館杯全日本体重別選手権でウルフ・アロン(20=東海大)に決勝で敗れた。ウルフは、飯田とは逆の野生的なりりしい顔立ちをしており、講道館杯で優勝後も「僕はまだ20歳です」と連呼していた。

 秋元アナの「推しメン」を聞いた、井上監督は「飯田に伝えたら(大野のように)グランドスラムで大暴れしてくれると思う。ライバルのウルフにも『これをエネルギーにしろ!!』と伝えたい」と笑いを誘った。

 同番組のメインキャスターを7年連続で務める俳優小泉孝太郎(38)は「リオ五輪も終わったため、7年前の真っ白な気持ちで臨みたい」と意気込んだ。

 グランドスラム東京は、国内で行われる唯一の国際大会。09年より開催され、五輪、世界選手権に次ぐ大会として注目度が高い。今年はリオ五輪代表の大野や近藤ら計56人が出場する。15年大会で男子は7階級中6階級で金メダルを獲得し、今年は「全階級金」の目標を掲げている。