郡山女大付(福島)が、3年ぶりの出場で初戦突破を決めた。

 エース目黒安希(3年)は、同校OGの姉優佳さん(日体大3年)の分も負けられなかった。優佳さんは、3大会前に春高で初戦敗退した。姉の無念を胸に秘めて、最初で最後の春高に挑んだ。

 だが、スパイクがうまく決まらない。エースの不調が影響して第2セットを落とし、フルセットに突入した。見かねた主将の鯉渕瑞希(3年)から、「少しは頼ってよ。落ち着いたら決まるよ」と励まされた。この言葉を目黒は力に変えた。第3セットからスパイクが決まりだして、勝利に貢献した。

 観客席で応援していた姉が逃した白星を手にし、目黒は「すごくうれしい」と喜んだ。今日5日に西原(沖縄)と対戦する。「切り替えて臨みたい」と、次は目標のベスト16入りを目指す。