<体操:世界選手権>◇7日目◇22日◇オランダ・ロッテルダム

 初出場の田中理恵(日体大大学院)が、華麗な演技で観客を魅了した選手に贈られる「エレガンス賞」を受賞した。日本勢では07年の冨田洋之に続く2人目で、女子では初の栄誉。「ドーピング検査に呼ばれたのかと思ったから受賞と聞いてびっくり。めっちゃ、うれしい」と喜び、ほおにえくぼをつくった。

 156センチの体で伸び伸びと舞い、個人総合は予選、決勝ともに鶴見を上回った。「虹子ちゃんがミスをしなかったら、わたしは負けてた」と謙虚な23歳に、賞金5000ドル(約40万円)と腕時計のご褒美が待っていた。