25日開幕のフィギュアスケートの世界選手権は当初、3月に東京で開かれるはずだったが、東日本大震災の影響を受けて代替開催となった。日本勢は被災地への思いを胸に、喪章と「甦(よみがえ)れ日本」と書かれたステッカーをウエアにつけて今季最後の大舞台に臨む。

 23日にモスクワ入りした小塚崇彦(トヨタ自動車)は「震災で大会がなくなることも考えていたので、全力でできればいい」と感謝の思いを口にした。浅田真央(中京大)は「日本に元気を与えられるような良い演技をしたい」と話し、高橋大輔(関大大学院)は「スポーツというジャンルが生み出す力は、心をきっと1つにしてくれると信じ願いたい」と思いを語っている。

 まずはリンクの上で全力を尽くすことになるが、会場を訪れた観客に被災者へのメッセージを書いてもらい、日本に持ち帰る計画も立てている。

 大会最終日の30日とエキシビションがある5月1日に、日本の選手たちがファンに協力を呼び掛けて折り紙に激励の言葉を寄せてもらい、日本で千羽鶴にして被災地に届ける予定だ。