<テニス:マドリード・オープン>◇10日◇マドリード

 第14シードの錦織圭(日清食品)は、準々決勝で世界113位、パブロ・アンドゥハール(スペイン)に3-6、5-7で敗れ、準決勝進出を逃した。

 フェデラーを倒した前日の攻撃的なテニスはなかった。格下に対して精神的に受け身に回り、チャンスを生かせずストレート負け。「大きな勝ちの後は難しいけど、あまりよくない中でも勝っていかないといけない」と反省した。

 アンドゥハールは世界113位だが、1回戦で同11位のチリッチ(クロアチア)を破って勢いに乗るクレー巧者だ。錦織は高く弾むサーブにてこずり、長いラリーで競り負けた。第1セット、3-5からの第9ゲームは、7度ものブレークポイントがありながら攻めきれずに落とした。「リターンが入らないせいで思い切りいけず、どんどん気持ちが消極的になった。まだまだ課題は残る。クレーでの戦いを自分のものにできていない」と話した。