【豪メルボルン15日=吉松忠弘】テニスの今季4大大会初戦全豪オープンで、明日17日に初戦に臨む錦織圭(22=フリー)が、午前、午後1時間ずつ汗を流し「ベストな状態で迎えられる」と好調をアピールした。本人の意見を最大限に取り入れた今季のユニクロウエアも4大大会デビューを果たす。脇に炎をイメージした赤を取り入れ「好成績で燃えたい」という願いを込めた。白地に赤はナショナルカラーでもあり、日本の期待を背負うオリジナルの戦闘服に仕上がった。

 また日本のテニス選手としては初めてトレーディングカード(トレカ)が発売されることも分かった。スポーツでは主にプロ野球やJリーグのトップ選手のものが多く、スター選手の証しでもある。

 2月下旬から3月上旬にミント社から販売予定で、08年ツアー初優勝から昨年までを写真で振り返る限定生産。1セット5000円で31枚入り。その中に1枚だけ、錦織が実際に着用したシャツの一片がはさまれたジャージーカードなど、3種類の激レアカードも含まれる。

 日本男子80年ぶりの8強入りに向けて周囲も追い風状態だ。「調子も上がっている。自分のテニスができれば大丈夫」。初戦の相手も本戦出場選手の欠員で繰り上がった世界106位のロベール(フランス)。まずは初戦突破で勢いを付ける。