4点リードで迎えた後半20分、相手ゴール前でペナルティーを得た明大は、迷わずスクラムを選択した。PGで差を広げる手もあったが、FWリーダーの井上は「スクラムで行って、FWで(トライを)とりたかった」。フッカー武井が飛び込んで11点差。田中監督はFWに徹した明大らしい選択を「結果に関係なく、うれしかった」と話した。
早大の40回近い連続攻撃に耐えた。勝利への強い思いで、ライバルに競り勝った。「目指しているのは12日(決勝)。ようやく挑戦権を得られた」。主将のSH福田は言い切った。
チームを支えるのは控え4年生。井上は「すごい熱量に涙が出る」と感謝した。先月8日、行きつけの中華料理店で「4年生会」を開催。全員が意見をぶつけあった。控えチーム主将のCTB古田は「みんなで盛り上げて優勝しようと誓い合った」と振り返った。
例年だとこの時期は練習もしない控え4年生が練習で先頭に立ち、試合でも給水係などでサポート。田中監督は「大学生ですからね。社会人とは違うので」と目を細める。今季掲げたスローガンは「エクシード(超える)」。昨年、帝京大に1点差で敗れて逃した頂点まで、あと1勝。紫紺の明大が強さを増して、22年ぶりの王座を目指す。【荻島弘一】



