日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で2年に1度の役員改選を行い、12代目の理事長に北の湖理事(元横綱)を選んだ。また理事改選では10人の定数に12人が立候補し、2期連続で投票が行われた。

 前回は10票を獲得し“サプライズ当選”した貴乃花理事だったが、今回は早々と時津風一門の複数の親方が支持を表明するなど、自身の「貴乃花グループ」の基礎票7を上回る11票を獲得し、晴れて2期目を迎えた。

 非公開で行われた投票前の演説では、貴乃花理事が最初に演壇に立った。出席者によると、用意した原稿を読みながら「年寄名跡を守る」などと熱のこもった持論を展開したという。また、演説内容について本人は「非公開なのですいません」と、報道陣の問い掛けにまともに応じなかった。過去2年で教習所長や審判部長を歴任した貴乃花理事に、ますます注目が集まりそうだ。