<大相撲秋場所>◇14日目◇27日◇東京・両国国技館

 横綱鶴竜(29=井筒)が、大関稀勢の里(28=田子ノ浦)を突き落としで下し、11勝目を挙げた。

 立ち合いで3度呼吸が合わず、4度目で踏み込みと、相手優位の左四つでも落ち着いて攻め勝った。

 「しっかり慌てずに、落ち着いてできた」。前日13日目は新入幕の逸ノ城の注文相撲に屈して優勝の可能性が消え「さすがにちょっとキレました」と本音もちらり。それでも「朝になったら、気持ちを切り替えられた」と、集中力を取り戻していた。

 白鵬との横綱対決となる千秋楽へ「最後にいい相撲を取って終わりたいですね」と話した。