今季限りで勇退する茨城ゴールデンゴールズ(GG)の萩本欽一監督(69)が12日、神奈川・平塚球場でレッドソックス松坂大輔投手(30)率いるサムライと、監督ラストマッチを行った。4年連続5度目の対戦に15-12と勝利し、新監督に就任する片岡安祐美(24)にバトンを託した。

 片岡新監督が、「代打ワ・タ・シ」デビューを決めた。9回から監督を引き継ぎ、初采配。欽ちゃん得意の「代打オレ」に対抗して上地と対戦。遊ゴロに倒れたが、この日は1回に先頭打者として左前打を放つなど2安打を放った。

 欽ちゃんとの別れを惜しみ、試合前の選手宣誓から涙だった。「笑顔で“欽督(キントク)”に行ってらっしゃいって言えるように、笑顔でプレーすることを誓います」と泣いた。最近2年間は、2度優勝した全日本クラブ選手権出場を逃した。「最後に優勝して胴上げできなかったことが心残り」と悔やんだ。

 元巨人の福井らは引退するが、選手の半数以上は残留する見込み。来年1月29日には片岡新監督の下、初のトライアウトを行う。「“欽督”がつくったゴールデンゴールズをなくすことのないように、みんなから愛される球団として続けていきたい」と誓った。