巨人のリードオフマンは誰だ!? 開幕戦が迫ってくると、どうしても打順が気になるのは私だけだろうか。特に興味があるのは「1番」だ。ここまでのオープン戦では陽岱鋼、長野、吉川尚、立岡らが切り込み隊長としてオーダーに名を連ねた。オープン戦=シーズンの準備から、このメンバーの中から選定される可能性が高い。

 先日、高橋監督に「1番打者」について質問を投げかけた。打順が多く回ってくることや、試合の入りが慌ただしいことから自ら打ちたがる選手は少ないのではないか? と。「うーん。そうかもしれないね。打者心理としてはね」としながら続けた。「投手心理としては、ストライクを取って落ち着かせたいだろうし、その中で1発がある打者だと嫌だろうね」と。

 高橋監督の現役時代の07年。115試合で「1番」で出場した。開幕戦の横浜戦(横浜スタジアム)の第1打席、相手先発三浦大輔の初球を右翼席へ先制ソロを放った。セ・リーグ史上初となった62年の衆樹資宏(阪急)以来45年ぶり2人目の開幕戦初球先頭打者本塁打。このシーズンは自身3年ぶりに規定打席に到達し、打率3割8厘。8年ぶりのベストナインと4年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得。さらに、1番で27本塁打、3番の8本塁打と合わせ、35本塁打をマークし長打力も発揮し、リーグ優勝に大きく貢献した。

 よーい、どん! で打席に立つ「1番打者」がチームに与える影響は大きい。だから「1番打者」の選定には、チームのカラーが表現されるのではないかと思う。【巨人担当 為田聡史】