11年連続14度目出場の聖光学院(福島)が初出場のおかやま山陽(岡山)を6-0で下し、2年連続で初戦突破した。先発したエース右腕の斎藤郁也(3年)が今春から習得した沈むチェンジアップを効果的に使い9回完封。5安打12奪三振で大会初完封をマークした。打線は相手の2投手に計13安打を浴びせ効果的に6得点。2回戦では聖心ウルスラ学園(宮崎)と対戦する。

 1年前に聖地のマウンドから見た景色とは違っていた。背中に「1」を刻んだ斎藤は、笑顔を見せながら堂々と整列に加わった。公式戦初の完封と2桁奪三振をダブルで飾ったエースは、昨夏以来2度目の甲子園で躍動した。試合後のお立ち台では自分の成長を感じ取りながら、喜びを爆発させた。

 「大会初完封はうれしい。調子が悪かったなりに修正できた。完封は特に意識してなかった。去年は自分のことで精いっぱいだったけど、今年は周りを見る余裕がある。100点じゃないけど、80点はつけたい」