第100回全国高校野球南北神奈川大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が9日、全国のトップを切って横浜市内で行われた。

 1回戦屈指の好カードに、場内からはどよめきが起こった。昨夏4強の日大高と、公立ながら16強入りを果たした大師が開幕戦で激突する。

 大師は、昨夏の16強入りをけん引した最速140キロのエース寒河江翔投手(3年)が中心。昨夏も横浜スタジアムでの試合を経験しており、鷲尾海耀(かいよう)主将(3年)は「プロが使う球場なので今年も楽しみです」と希望通りの開幕戦を引き当て、笑顔。春の県大会では東海大相模に敗れはしたが、スイングスピードや走塁への高い意識など「甲子園レベルのチームを体感できた」(同主将)と手応えを感じている。

 一方、日大高の西ノ坊廉太郎主将(3年)は「(開幕戦は)予想外だった」と苦笑い。春の県大会では初戦負けを喫したが、「1球1球への思い」に重きを置いて練習をしてきた。名前の由来は音楽家の滝廉太郎。「部員が多いのが武器です」。83人の先頭に立ち、部員をリズムよくまとめる。

 開幕戦に勝利し、2回戦(13日、横浜スタジアム)で慶応への挑戦権を得るのはどちらか? チームを引っ張る両主将とも譲る気はない。【松熊洋介】