ノーシードの桐蔭学園が、5回コールドで3回戦を突破した。

 2点を追う2回に四球と連打で4点を奪い、逆転した。3回1死一、二塁で阿部優太投手(3年)が公式戦初となる本塁打を放ち、突き放した。

 4回には1死三塁で、新田将也内野手(3年)が中越えの打球を放つと、ランニングホームラン。打者一巡の猛攻で8点を挙げ、5回コールドを呼び込んだ。

 2番手として2回途中からマウンドに上がった阿部は、2回1/3を被安打4の無失点と試合をつくった。「気持ちで抑えました。本塁打は、予想していなかったのでびっくりしました」と笑顔で振り返った。

 春の県大会は初戦で敗れた悔しさが、原点になっている。「春は投げないまま大会が終わってしまった。夏は、自分がやるんだと思っている。春に負けてから、一生懸命練習してきた。負けたくありません」と力強く話した。