慶応が桐蔭学園との接戦を制し、4強に進出した。

 1点を追う2回裏2死二、三塁、渡部淳一投手(3年)の中前適時打で逆転に成功した。その後、逆転されたものの、5回裏に2番大川裕也外野手(3年)、3番下山悠介主将(3年)の連続適時二塁打などで3点を奪い再逆転した。7回裏には広瀬隆太内野手(2年)の今大会初となる右越え本塁打でダメ押し。これが高校通算14号の広瀬は「右方向を狙っていた」と満足げに話した。

 投げては5回から登板したエース生井惇己投手(3年)が2点を失ったものの、6回以降は無失点に抑え、2点差で逃げ切った。生井は「持ち味のインコース直球で強気に攻められたのは良かった」と振り返った。

 森林貴彦監督(45)は「ピンチが多すぎる。打たれすぎです。バッテリーがもう少ししっかりしないと次の相手には勝てない」と勝利にも笑顔はなかった。