東海大相模が“雨ニモマケズ”7回コールド勝ちを収めた。

雨のため試合開始が予定より約3時間遅れた。しかし、初回1番の遠藤成三塁手(2年)の四球を皮切りに無安打で先制点を奪うと、4回に再び遠藤の2ランなどで5点を追加した。

公式戦3本目のアーチを放った遠藤は「タイミングの取りづらい投手でしたが、自分の間で打てた」と笑顔を見せた。投手としても試合に出ていたが、今夏は一次登録の後、練習試合で右手首を骨折。ベンチ入りを外れた。秋田出身で、父成人さんは今夏甲子園準Vの金足農野球部出身だ。「(金足農)吉田(輝星)投手は地元でも有名だった。自分もこのままでは終わるのは悔しい。『打倒横浜』で、もう1回センバツに出たい。(大阪桐蔭の)根尾選手を超えられるようなデカイ選手になりたい」と、今夏準決勝敗退の雪辱を誓った。

4回はスクイズを含む3犠打を成功させ、相手失策も絡む中、5点をもぎとった。計5犠打を敢行させた門馬敬治監督は「打って打って、そういう力があればいいが、今は1つ1つの積み重ねが大事。1点でも多く取っておく、少ないチャンスをモノにしていこうということ。経験のない選手が多い中で、不安を取り除き、1試合でも多く戦って何とかしていきたい」と言った。