大阪桐蔭が9回に同点に追いつかれながらも、延長11回の末、勝利した。3時間を超える熱闘を制して4強入りし、近畿大会出場へ1歩近づいた。

9-9の延長11回2死一、三塁で、代打の薮井駿之裕(しゅんのすけ)内野手(1年)が右前適時打を放った。「打った瞬間、感覚が無くて『どこ飛んだんやろ』と思いました」と会心の当たりとはいかなかったものの、公式戦初打席で初ヒットが決勝打となった。

試合は序盤から点の取り合い。8回まで9-7とリードしながら、9回2死満塁で中前打を許し、同点に追いつかれて延長戦へ。西谷浩一監督(49)は「結果としては勝ちましたが、負けてもおかしくない試合だった。うまく点を取れた後に点を取られたので、主導権をにぎれなかったですね」とヒヤヒヤの1勝だった。

それでも「今年の春の(センバツの)優勝旗を持っているので、しっかり全員で返しにいこうというのが目標。全員でやろうという雰囲気になりました」と薮井。同点に追いつかれた場面でも、チームは気落ちすることはなかった。あと1勝で近畿大会出場が決定。厳しい試合を乗り越え、また一丸となって勝利を目指す。