龍谷大平安(京都)が札幌大谷に敗れ、初戦敗退となった。

初回1死一、二塁から送球エラーが重なり、3安打ながらこの回5失点。原田英彦監督(58)は「浮き足だっているというか、何も考えずに野球をやっている。このチームの悪いところが全部出ましたね」と渋い表情。試合中も「考えて野球せえ」という厳しい声が飛んでいた。近畿大会では準決勝、決勝と完投し優勝に導いた、野沢秀伍投手(2年)も変化球がなかなか決まらず、6回途中6失点で降板。「今日は変化球が浮いていて、初回に点を取られてしまった自分のミスです」とうつむいた。

それでも原田監督が新チーム発足時、「このチームは時間がかかると思っていた」というナインは、試合を重ねるごとにたくましさを増し、全国の舞台までたどり着いた。「1つの勉強材料として、経験させてもらってよかった」と原田監督。前回13年に神宮大会に出場したチームは、翌年のセンバツで初優勝を果たした。厳しい冬を超えて、また全国の頂点を目指す。