佐賀大会が6日開幕し、唐津工が開幕試合を8回コールドで制した。07年佐賀北の3番三塁として決勝で逆転満塁弾を放ち、夏の全国制覇に貢献した副島浩史監督(30)が夏初陣で初勝利。当時をほうふつさせる!? 三塁打2本を含む14安打で圧勝した。佐賀のほか福岡、宮崎、鹿児島も開幕。7日は熊本、大分が開幕する。
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レジェンド副島監督率いる唐津工が14安打の「がばい打線」で圧勝発進だ。5-0の8回1死二、三塁。エースで3番の本村が「狙っていた」と直球をフルスイングし、左中間2点適時二塁打で8回コールド勝ちを決めた。副島監督は夏初采配の開幕試合を制し「ホッとした。公式戦や練習試合で勝てなくて勝利の達成感を味わわせたかった」と安堵(あんど)した。
母校佐賀北を率いる久保貴大監督は昨夏初戦敗退しており、07年日本一メンバーの指導者の夏初勝利でもある。「やってやろうという気持ちだけで緊張はなかった」という全国制覇時に比べ、この日は「重圧で朝からドキドキした」と難しさも感じていた。それでも選手が猛打に加えスクイズや盗塁を成功させるなど、指揮官が「練習から役割を徹底している。やれることをやってくれた。100点です」と評す暴れぶりだった。
今年に入り本塁打を量産してきた本村が「下からすくい上げて打つことや、変化球を右方向に打つことを言われてきた」と話すように、チームは副島監督の打撃指導で力をつけてきた。神埼戦も軟投型投手を研究した上で「うちは強引に打つ打者が多く、中堅から逆方向へコンパクトに打つことを心がけさせた」と、対策も実を結んだ。
福岡大卒業後、一時地元の佐賀銀行に勤めたが監督として高校野球の舞台に立つ夢を追い退職。高校教論として昨年4月に副部長として唐津工に赴任し、夏を経て11月から監督に就任した。試合後、07年優勝時の監督だった百崎敏克・佐賀北副部長から「夏初勝利おめでとう。ナイスゲーム」と携帯メールが届き、さらなる飛躍に気持ちを引き締めた。【菊川光一】
◆佐賀北のがばい旋風VTR=2007年(平19)夏甲子園
◇1回戦 夏開幕戦で、福井商相手に馬場、久保の無失点リレーで勝利。副島が大会1号。
◇2回戦 宇治山田商と延長15回引き分け。再試合で6回に集中打で逆転勝ちした。
◇3回戦 前橋商に逆転勝ち。
◇準々決勝 帝京相手に延長13回の末、サヨナラ勝ち。延長に入り久保が2度スクイズを防いだ。
◇準決勝 長崎日大との九州決戦を制し決勝へ。
◇決勝 広陵相手に4点リードされて迎えた8回、副島の逆転満塁弾など一挙5点を奪い大逆転勝ちした。「とても」を意味する佐賀弁「がばい」から「がばい旋風」と呼ばれた。

