日本高野連が今春センバツ出場予定だった32校を招待して「2020年甲子園高校野球交流試合」の開催を10日に発表したことを受けて、招待校に選ばれた北海道内の高校も喜びの声を上げた。

昨秋北海道大会を初制覇しセンバツ切符を獲得していた白樺学園の戸出直樹監督(44)は「甲子園での交流試合という救済措置の機会を頂き率直にうれしく思います。生徒のことを考えると感無量です」と、談話を発表した。新型コロナウイルスの影響で休止していた全体練習が4月19日以来44日ぶりに再開した今月2日には、同監督から06年に夏の甲子園に初出場した際の「甲子園の土」が3年生部員16人に手渡されていたが、部員自らの足で聖地に立つ機会が実現する。

主将の業天汰成捕手(3年)は「中止と決断された後でも自分たちのために協力してくれた方々に感謝し、自分たちが目指していた甲子園でプレーできるので今までやってきたことを全力で出し切りたい」、エース右腕の片山楽生投手(3年)は「感謝の気持ちを持ってプレーし、さまざまな影響で暗くなっている日本に感動を与え、勇気づけられる大会にしたい」とそれぞれコメントした。