聖光学院が6-0で光南を下し、夏の福島“14”連覇を達成した。

2回に内山連希主将(3年)の適時二塁打で先制し、3回には4番畠中子龍内野手(3年)が2点適時打。6回には光南2番手の国井飛河投手(3年)からも2点を奪い突き放した。投げてはエース舘池亮佑投手(3年)の2安打完封劇で王座を守った。選手権中止で代替大会となったが、戦後最長の夏の地方大会連覇記録を更新し、戦前を含めても和歌山中(現桐蔭)に並ぶ偉業となった。福島代表で9日開幕の東北大会(宮城・石巻市民球場)に出場する。

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「福島のドクターゼロ」光南・国井飛河が今大会28イニング目で初失点した。3回2死一、二塁で先発右腕・矢田部巧(3年)を救援。遊ゴロで脱したが、6回に犠飛を挟んだ4連打で2失点。7回以降は無失点と粘投し、昨夏準決勝の対戦時に5回5失点からの成長は示した。今大会通算30回1/311安打32奪三振2失点の好内容に「負けて悔しい思いはあるが、実力を上げてくれた監督や仲間に感謝したい。次は大学野球の頂点を目指したい」。数学が得意で成績も学年トップ級。評定も平均4・8のエース左腕は、将来は地元の役所などで環境整備に尽力する夢も抱く。

▽光南・藤井隆太郎主将(3年=準優勝にもすがすがしい表情) 甲子園がなくなってかわいそうと言われたけど、みんなと一緒にここまでできたことが宝物。胸を張りたい。