山梨学院が甲府城西に7-0で7回コールド勝ちし、決勝へ進んだ。

今大会2度目の先発だった川口龍己投手(1年)がキレのいいスライダーを低めに集め5回を2安打無失点。5日に行われた甲府東戦でも4回無失点で、通算9イニング無失点と頼もしい。「まだ緊張している。先制してくれたのでそこから勢いに乗れて良いピッチングができた。今日は90点くらい」とほほ笑んだ。

吉田洸二監督(51)からは「1年生ながら落ち着いて投げてくれた。持っている分は出してくれた」と評価された。

川口は、同監督と同じ長崎県佐世保出身。清峰高校監督時代にテレビで見たのをきっかけに「自分も吉田監督のもとで野球がしたい」と思い、山梨学院に入った。

最初の夏は特別な形になったが「スピード勝負ではなく、コントロールで緩急を付けて打ち取れるピッチャーになっていきたい」と、将来を見据える。

監督を慕う1年生投手の快投で、夏の山梨制覇へ王手をかけた。【三須佳夏】